小児科
お子さまの気になる症状、ご相談ください
こどもは、1歳から3歳までは、年間に10回ほど風邪をひくといわれており、毎月熱を出すことも珍しくありません。特に、保育園や幼稚園に通うお子さんは、体調を崩しやすい傾向にあります。また、近年ではアレルギーを持ったこどもが多い傾向にあるとされています。
当院では薬を処方するだけではなく、ご自宅でのお子さんのケア方法のアドバイスもさせていただいております。お気軽にご相談ください。
当院での主な小児科診療内容
- かぜ
- インフルエンザ
- 胃腸炎
- 喘息
- 湿疹
- 中耳炎 など
お子さんに次のような症状がある方はお早めにご相談ください
- 発熱がある
- のどが痛い
- 咳、痰が出る
- 鼻水が出る
- 頭痛がする
- ゼイゼイ息をする
- 耳を痛がる
- お腹が痛い
- 気持ち悪い(吐き気がする)
- 下痢をしている
- 便秘が続く
- 肌が荒れている
風邪
風邪の原因の80~90%はウイルスの感染で、それ以外は一般細菌、マイコプラズマなどが挙げられます。子どもと成人で原因に違いはそれほどありません。ただし、成人ではほとんど軽症や無症状で終わりますが、こどもでは喘息性気管支炎などを引き起こすRSウイルスなどもありますので、注意が必要です。
症状としてはくしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛みなどの鼻やのどの粘膜の異常が顕著にみられます。発熱、頭痛、全身倦怠感などの全身症状があっても軽いのが特徴です。
治療は、ウイルス感染には抗生剤が効かないため、症状を抑える薬を服用しながら、安静、水分・栄養補給により自然治癒を促します。また、扁桃腺や副鼻腔、呼吸器系の症状が強く、細菌感染が疑われる場合には、抗菌薬投与が必要になることもあります。
インフルエンザ
インフルエンザは、国内では例年12月~3月に流行し、国内の一年間の感染者数は約1,000万人と推定されています。
症状は咳やのどの痛みなどの呼吸器症状だけでなく、高熱や倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く、しばしば、頭痛や関節痛・筋肉痛なども症状も伴います。重大な合併症には急性脳症(インフルエンザ脳症)や重症肺炎があります。
インフルエンザは幼稚園・保育園児や小学生など、成人ではなく子どもから集団発生が連鎖的に起こるとされており、子どもの時に予防接種を行い、感染を予防することが重要です。
胃腸炎
ウイルスが原因のものと細菌が原因のものがあります。ウイルスが胃腸に侵入し、胃腸の働きを悪化させることで発症します。原因ウイルスとしてはロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルスなどが知られています。どのウイルスでも治療方針は変わらないため、積極的なウイルスの検査は行いません。
症状としては吐き気や嘔吐、下痢などで、発熱がみられることもあります。また、嘔吐・下痢によって体の水分が奪われ、吐き気から水分がとれず、脱水を起こす場合もあります。
どのウイルスに対しても特効薬はないため、治療の中心は脱水を防ぐためのこまめな水分補給、安静、吐き気止めの内服などの対症療法です。細菌が原因と考えられる場合は抗生物質による治療を行うこともありますが、子どもの場合は細菌性胃腸炎の発症は非常にまれです。こまめな水分補給を心掛け、食事ができるようになったら、お粥や柔らかく煮たうどんなどからとるようにしましょう。また、他の家族にうつさないように感染予防(手洗い・マスク)をしっかり行いましょう。
喘息
気道に何らかの刺激が加わると気管支を取り巻く平滑筋が収縮して空気の通り道が細くなります。さらにこの狭窄した気管の内側の粘膜が炎症をおこしむくみ、痰が分泌されてさらに空気が通りにくくなります。狭くなった気道で無理に呼吸をしようとするため苦しく、ヒューヒューという音が鳴ります(喘鳴)。これが喘息発作です。
子どもは成人と比べて気道粘膜が未発達で弱いため、成人よりも喘息発作を起こしやすいとされています。子どもの時の喘息を未治療のまま放置しておくと、成人してからの重症の気管支喘息につながりやすいため、しっかりと治療を行うことが重要です。
湿疹
子どもの皮膚はバリア機能が成人と比べて弱く、ちょっとしたことが原因で、肌荒れを起こしやすくなっています。特に生まれてすぐの乳児はその傾向が顕著で、乳児湿疹と呼ばれる湿疹を認めることがあります。子どもの湿疹はスキンケアが基本であり、毎日のお風呂の際に石鹸やボディソープを使って優しく皮脂や汚れを洗い落とし、入浴後、ワセリンなどの保湿剤を使用して保湿を徹底することが重要です。それでも良くならない場合は、短期間ステロイドを含んだ塗り薬を使用して治療することもあります。
中耳炎
中耳炎は耳の鼓膜のある「中耳」という部分が炎症を起こす病気です。なかでも子供に多くみられる中耳炎は細菌やウイルスに感染して発症する「急性中耳炎」です。風邪をひいたときなどに鼻やのどの炎症に続いて起こることが多く、高熱や耳の痛みなどの症状があらわれ、耳だれが出ることもあります。中耳炎は比較的、細菌が原因のことが多く、抗菌剤の内服を行います。改善が認められない場合は、滲出性中耳炎などの鼓膜の処置が必要な場合もあるため、その際は耳鼻科へを受診してもらいます。